【愛知】名古屋プレミアム商品券で混乱　猛暑に行列、搬送も

各販売場所では早朝から長い行列ができ、午前中でほぼ完売した。これに対し、入手できなかった人からは市などに苦情が殺到。午前中から三五度近い猛暑の中、行列に並んでいて体調不良を訴え、救急車で搬送される人が出るなど、現場は混乱した。

名古屋市は、炎天下での長時間の購入待ちを避けようと、午前八時前後から急きょ、各区役所に並んでいた人たちに整理券を配布。時間を改めて買いに来てもらうよう呼び掛けた。

しかし、区役所で販売する計約二十二万冊分はすぐに終了。午前十時の販売開始時間に合わせて買いに来た人たちから「整理券を配ることは聞いていない」「なぜ抽選にしないのか」などと抗議が相次いだ。応対した市の職員は、ほかの販売場所を案内するなどの対応をとった。

整理券の配布は事前に告知していなかったが、市の担当者は「事前告知すれば、今度は整理券を目指して購入の列が前倒しになることも予想されたので、状況をみて判断した」と説明した。

一方、名古屋市消防局などによると、緑区のスーパー「ヤマナカ白土フランテ館」では午前十時半すぎ、並んでいた女性二人が気分が悪くなり倒れ、うち七十代の女性が救急搬送された。同店では開店の午前九時半の時点で約四百人が並んでいたという。

ほかに、中川区宮脇町のスーパー「ヨシヅヤ太平通り店」で七十代の男性が貧血で運ばれるなど、午後一時現在で、プレミアム商品券の販売場所から、少なくとも三人が体調不良を訴えて搬送された。名古屋地方気象台によると、名古屋市の午後一時までの最高気温は三七・二度だった。

写真：プレミアム商品券を買い求める人たちに、熱中症対策の水を配る名古屋学院大の学生たち

以下ソース：中日新聞　2015年8月1日　夕刊
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2015080102000249.html

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