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【書評】『父の戒名をつけてみました』
著者は父の訃報に接し、戒名を自分でつけてみようと考える。本書はそんな出来心が引き起こした、父の葬儀にまつわる1年半の体験を綴ったルポルタージュである。
父は日頃から、「葬式なんかいらん」と断言していた。実家へ向かう新幹線のなかで生前の姿を想いつつ、戒名を決める。きょうだいと話し合い、喪主となった著者は家族葬を行うことにした。明日が通夜という段になって、いよいよ檀那寺に連絡を入れた。
「戒名は家族で決めた」。
そう告げると、住職は威圧的にこう答えた。
「何を企んでおられるのか」「どんなビジネスにも、立ち入ったらいけない領分というものがある」。
戒名を「ビジネス」と断言したことに著者は大きな違和感を覚える。あげくの果てには、「そんな料簡じゃ、先祖代々もどうなるかわからんよ」と、一家の墓を檀那寺に置けなくなると恫喝してきたのだ。
戸惑い、動揺するばかりの日々のなかで、著者は友人や学者に戒名についての取材を重ねていく。お布施と戒名代をあわせて「100万円」と住職からはっきり金額を提示された人。ブッダの誕生したインドや中国など、他の仏教国には戒名が存在しないこと。さらには日本でも寺の経営が困難な宗派ほど、戒名が高額だという事実も知る。
ソース
【評者】鳥海美奈子(ジャーナリスト)
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こういうのが嫌だからクリスチャンになった。
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寺院と檀家との信頼関係がない時代ならではの話という感じだが、このままだと立ち行かなくなるのは寺のほうではないだろうか。
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これから高価な戒名や葬式は要らない。払えないって人増えるだろう
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だからあれほど仏教なんてやめておけと。生前に会ったこともない坊さんにお経読んでもらって成仏するわけないじゃないか。
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私は基督教徒だが、ちょっと極端な例だろうとは思った。(もちろん個人ルポに全体を求める方が間違ってるが)/ただ戒名は仏門に入るための名前なのだから、仏道と離れた自作とは逆に宗教への侮辱とも思えてしまう
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人の弱みに付け込むようで嫌な感じ。宗教家としてこの言葉はどうなんだ。>「そんな料簡じゃ、先祖代々もどうなるかわからんよ」
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戒名をつけるなら寺にお願いすべきであろうし、それが不満なら戒名をつけないのが筋じゃないかと思う派。レストランで白ご飯だけお持ち込みする人みたい。うちは祖父の生前の要望で戒名なしの葬式をあげた。
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予言しよう。これから2?30年後、自分で考えたキラキラ戒名をつける年寄りが増えて社会問題化する。
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葬儀の各国の相場「日本: 231万円、イギリス: 12万3千円、ドイツ: 19万8千円、韓国: 37万3千円、アメリカ: 44万4千円」日本でも基本的なものにしぼれば会食を入れても70万くらいらしい。
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うちの祖父は生前に自分で戒名をつけ、旧知の住職にそれをお願いしてから亡くなったので面倒がなかったのだが、珍しいケースなのかな
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そうかい、妙な話だよな…
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オレ母親の戒名つけたぞ。坊さんから自分で考えたら、戒名代は要らないよと云われたから。宗派によって対応が全然違うものだな。
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宗派によって異なりますが、戒名の位?によって、値段が段階的に高くなっていくようです・・・・値段が先に決まってるんですよね。不思議
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以前、祖母の葬式の際、お坊さんが「戒名は仏様の弟子になった時の名前」と説明されてた。亡くなった事でさえショックなのに、仏の弟子って更に遠くに行ってしまったようで悲しかった。私は遺言で戒名不要と書く予定
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家族葬、簡易葬式が増えてきた今、高度経済成長期に高騰した戒名が疑問視されても仕方ないわな。戒名不在で困ることって、世間体くらいかしら
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戒名なんて○○ジェネレーターみたいな感じで条件を入れたら自動生成してくれるツールとかカンタンに作れそう。