袋の中身はドラッグではない。ちょっと汗臭いTシャツだ。
ここに集まった好奇心旺盛な人々は全員、独身。これは、体臭が恋人選びの決め手になる、という発想から生まれた新しい出会いの場「フェロモン・パーティー(Pheromone Party)」だ。
参加者はパーティーに先立ち、3夜連続で同じ木綿Tシャツを着て寝る。制汗剤も香水もつけてはいけない。
そして、自分の体臭だけが染み込んだTシャツをパーティー当日に持ち寄り、透明なビニール袋に入れて、
各自に割り振られた番号を女性はピンク色のラベル、男性は青色のラベルに書いて貼るのだ。
「何袋でもいいから、好きなだけにおいをかいで、楽しんでね!」――主催者のジュディー・ナデル(Judy Nadel)さんが叫ぶと、緊張気味の笑い声がちらほら上がった。
その直後、フロア中央の大きなテーブルの上に並べられた袋に人々が一斉に駆け寄った。
慎重に袋を開けておっかなびっくり嗅ぐ人もいれば、思い切り鼻を突っ込んでクンクンしている人もいる。
「こいつは確かに、数日間着たにおいだ」と1人の青年が皮肉っぽく言った。
一方、青年の友人で弁護士の卵のスティーブン・ルーカスさん(23)は「どれも同じにおいだよ」とあっさり。「汗と、少しばかりの香水のにおい。でなきゃ、洗濯したてのにおいだね」
「これぞ自分の夢見たパートナー」というにおいを見つけた人は、その袋を手に写真を撮る。写真はプロジェクターで壁に投影され、選ばれたTシャツの持ち主が「求愛」に応じれば、カップル成立となる。
口ひげを生やし、白いシャツの襟元を大きく開けて胸毛をアピールしていたある男性は、出会いのチャンスを増やそうと幾つものビニール袋を手につかんでいた。
■フェロモンは人間にも効く?根底に科学実験
参加者はみんな笑顔で、この一風変わった催しを楽しんでいるように見えた。「『やあ』って挨拶するべきかな、それとも『ワンワン』?」と、においを嗅ぐ様子を犬になぞらえて冗談を飛ばす男性も。
「すごく変わったコンセプトだけれど、すぐに相手と打ち解けられること間違いなしなんですよ。
だって、全くの初対面の人のTシャツのにおいを嗅いでいるんですから。格好つけたり、見えを張ったりなんてできない」。
AFPの取材にこう語ったナデルさんは、今年からロンドン市内でフェロモン・パーティーを主催している。
ナデルさん自身も独身で、従来の出会い系サイトを介した恋人探しに不満がつのっていたのだという。
元祖フェロモン・パーティーは2010年、米国でアーティストのジュディス・プレイズ(Judith Prays)氏が開催した。
着想の元になったのは、スイスの科学者クラウス・ウェーデキント(Claus Wedekind)氏が1995年に行った実験だ。
ウェーデキント氏は、動物の性的行動の基になっているのはフェロモンであり、それは人間にも嗅ぎ分けられるはずだと提唱した。
3月にロンドンで初開催されたフェロモン・パーティーでは、6組のカップルが成立した。
そのうち何組が現在も交際を続けているのかは不明だが、ありきたりでない出会いを求める大都市で、この「においパーティー」は人々の心を引き付けているようだ。
参加費は、最高でも12ポンド(約2000円)。過去2回開催されたパーティーには、
いずれも140人超が参加した。参加を希望する人の順番待ちのリストもどんどん伸びているそうだ。
うわぁ・・・
でもこの合コンは結構いいと思うぜ
実際好きな体臭と嫌いな体臭があるしな
汗の匂いを不快に思わない人とは生物的に配合が適合する可能性が高いとか何とか
誰かが一つのシャツを臭いって言い出したらもう終わり
ってか匂いによる判断て割と信用していいと思う
これは良いアイデア
体臭の合う合わないは姿形よか重要
やってみたい
自分の鼻がどんな相手を選ぶのか興味ある