猫が銭湯の番台を務めていると聞いて京都市東山区の「さくらゆ」さんを訪ねた。
京都駅から塩小路通を東へ徒歩で約15分。マンションの1階部分、レトロモダンを感じさせる入口からのぞき込むと…いた!猫の番台さんだ。
山本みち子さん(69)が亡夫・満(みつぐ)さんとともに営んできた「さくらゆ」は、先代が戦後まもなく開業し、長きにわたって地元の人々の癒やし処となってきた。
なぜ猫が?と尋ねると「動物好きが高じて、店の前にいたノラ猫の世話をしているうちに、不妊手術もして家の子になっちゃったの」「猫も犬も好きだし、かわいいでしょう?」とみち子さん。
多いときには合わせて9匹の猫を自宅と店で飼っていたが、里子に出すなどして現在は5匹の猫と暮らす。
http://www.sankei.com/photo/story/news/171014/sty1710140006-n1.html
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「次男のお嫁さんがSNSで情報を発信しはじめてからは、東京から猫に会いに来るお客さんも増えた」のだとか。まさに「リアル招き猫」だ。
奮闘する母・みち子さんを手伝うのは長男・大樹(たいじゅ)さん(42)。見るからに屈強な体は、ラグビーで鍛えられた。名門「伏見工高ラグビー部」の主将を務めた〝本物〟だ。そんな大樹さんが目を細めて「かわいいですよね、自分らも癒やされます」と猫を撫でる姿に、見ている方まで幸せな気持ちになってしまう。
常連さんにも猫好きが多く「自分らにはあいさつしなくても、猫には声を掛けてご機嫌を伺う人もいますよ」と笑う大樹さん。「常連さんにとってアニマルセラピーになっていれば嬉しい」と話す。
茶トラの仲良し兄弟「うに」と「きらら」はやんちゃ盛り。扉の開いた下駄箱に飛び込んでかくれんぼをしたり、開店準備中の湯上がりスペースを我が物顔で駈け回っていた。
マイペースな猫たちとひとしきり遊んだ後に汗を流すのも良し、風呂上がりにのんびり猫と遊ぶのも良し…。
京都駅への帰路、少し回り道をして鴨川に架かる七条大橋を歩いた。川のせせらぎとともに、涼やかな風が吹き上げ、火照った体を冷ましてくれる。熱めのお湯に浸かって体を癒やし、猫に心を癒やされて…猫好きにとっては最高のひとっ風呂になった。(写真報道局 尾崎修二)
おしまい
うちの猫餌全然食べないのに太ってる
世渡り上手
でも風呂屋にいるのは何か嫌だ
猫に寛容なコンビニとか行っちゃうもんねやっぱ