9月1日の昼すぎ。群馬・長野原町に住む青木篤さん(63)は、自宅近くの川へ渓流釣りに出かけた。釣り糸を垂らし、1時間ほど経った時だった。5メートル先の草むらから身長190センチもあろうかというツキノワグマが現れ、目の前に立ちはだかった。
目が合った瞬間、熊は172センチの青木さんに襲い掛かってきた。とっさにかわすが、よけきれずに跳ね飛ばされた。熊は大きな口を開け、8センチの鋭い牙で青木さんの右足をガブリ。噛みついたまま首を振ろうとしたので慌てて足を引き抜いた。だが相手も必死。攻撃をかわしながら何とか立ち上がったものの、振り下ろされた前足の爪で右目脇を引き裂かれた。
ここで起死回生の一発が飛び出す。青木さんは20歳から沖縄空手の指導を受けた5段の達人。大技よりも目潰しや金玉潰しの練習に取り組み、得意技としていた。
「攻撃をよけながら顔をブン殴った。首を押さえ込もうとしたら頭を振って払われ、右前足を振り下ろしてきた。上からはたいたら、バランスを崩して前のめりになって熊の顔が目の前に来た。その瞬間、右手人さし指と中指の2本で熊の右目を思いっきり突き刺した(写真参照)。
写真:孫の隆斗君が熊役になり当時の状況を再現
ヌルっていう感覚だった。よほど痛かったみたい。顔をブルブル振って後ずさりしながら目から指を抜き、逃げていった。何度も木にぶつかっていたから右目は潰れたんじゃないかな」
■モテモテと思いきや…
それから1週間、電話は鳴りっぱなし。テレビ、新聞、雑誌が連日、取材にやって来た。一躍、「時の人」となった青木さん。さぞかし地元のスナックなどでモテモテかと思ったら……。
「下戸だからそんな店には行かない。コンビニで『テレビに出てましたね』って声をかけられるか、北海道へ行った友人が『群馬にはスゴイ人がいるらしいね』って言われたぐらいかな。あとは孫を高校に送っていった時、女子高生に指をさされて『キャー、キャー』って騒がれた。孫は友達から『美紅のおじいちゃん、カッコイイ』って言われたらしいけど(笑い)」
九死に一生を得た青木さんは、9人の孫に囲まれて幸せな日々を送っている。
日刊ゲンダイ 2017年1月3日
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/196729/1
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/196729/2
ってよりヅラ‥
しかも二本指で目潰しとか空手やってても出来ない
冷静に狙ってたんだな
身長もおじいさんにしては高めで、170センチ以上あったし
最大級のだと2m近いのもいるとか聞いた。
隆慶一郎の小説などは3m級のヒグマ顔負けのサイズの月ノ輪熊が
登場したりもするがw
というのが人類にとって最強の称号なのかなって気がする
まあ、アフリカとかではライオンなんだろうが
目に刺せってことか。
刃物あると山菜採りのお婆ちゃんですら高確率で撃退できてる
目潰しまで行かなくても鼻をかすめるだけでも嫌がるよ
少しの怪我でも、土にいる病原菌が入って大変なことになるんで
とにかく怪我を避けて逃げていく