「それだけは絶対にイヤです!」楽屋に二階堂ふみの絶叫が響き渡った。8月8日公開の「この国の空」(ファントム・フィルム、KATSU-do)の撮影中に、前代未聞の“事件”が起きていたのだ。「衣装スタッフの一人が、二階堂に『これをお願いします』と言って、あるモノを持ってきたんですよ。その瞬間、烈火のごとく怒って、楽屋に閉じこもってしまった。しばらく撮影が中断するほど、怒りは収まりませんでした」(配給関係者)
そのあるモノとはなんと「付けワキ毛」。これは決してギャグなのではなく、リアリティを追求しての「真面目なお願い」であった。では、「終戦70周年記念作品」と銘打たれた「この国の空」とはどんな映画なのか──。
舞台は終戦間近の東京・杉並で、二階堂扮する19歳の大石里子は、隣家に越してきた妻子を疎開させている男・市毛(長谷川博己)と知り合う。里子は市毛の身の回りの世話をしていくうち、自身の中の女に目覚め、やがて、市毛によって処女を喪失する‥‥。この濡れ場シーンで、二階堂はバストこそ隠したものの、丸みを帯びたナマ尻をみごとに全開。女優としての心意気を見せてくれた。
問題の「付けワキ毛」は、どういう理由で浮上したのか。
「監督の荒井晴彦さんが突然、『終戦間近の時代にワキ毛の処理などしていなかったはずだ!』と言いだしたんです。言われてみれば、今みたいな永久脱毛はおろか、いちいち剃ったりする余裕もなかったでしょうけど‥‥」(前出・配給関係者)
脚本家として「遠雷」(81年)や「Wの悲劇」(84年)、さらに「ヴァイブレータ」(03年)など、数々の傑作を送り出した荒井氏だが、「身も心も」(97年)以来、18年ぶり2度目の監督となる。映画評論家の秋本鉄次氏が言う。
「エロスに対しては一家言ある人です。初監督作だった『身も心も』では、かたせ梨乃や永島暎子に“中年の生々しいセックス”を演じさせ、リアリズムを見せつけました」かつて取材に、初監督作を「若い連中が“中年はセックスしない”と思い込んでいることへの怒りをぶつけた」と語った荒井氏。今作でもナチュラルなワキ毛を「戦時中の象徴」としたかったが、二階堂はブチ切れた。別の撮影スタッフの一人が明かす。
「二階堂の母親役の工藤夕貴にも付けワキ毛を依頼して、彼女は『いいわよ』と二つ返事だったんです」二階堂の目には、ナマ尻は見せたけど、事務所がNGでなければ乳首だっていとわない。でも、よりによって「ワキ毛」なんて‥‥という思いが宿っていたという。
とはいえ、気にするほどディープな場面ではなかったと前出・秋本氏は言う。「二階堂と工藤の2人が川で水浴をするシーンがあったんです。工藤は上半身をさらしていたけど、実際の画面にはワキ毛はほとんど映っていませんでした」二階堂もノースリーブのワンピースで過ごす場面が何度かあった。ワキにズームインするわけではないが、もし「ツルツルの処理済みワキ」が映ったら、映画のテーマそのものが陳腐になってしまう。
実は、ヒロインのキャスティングに、売り出し中の門脇麦(22)の名も候補に残っていたという。門脇がセックス大好き女子大生を演じた「愛の渦」(14年)の熱演は高く評価されたが、「二階堂がOKしたことで、興行的には助かると胸をなで下ろしたんです。ただ、カラミも含めて荒井監督の理想とする映像にはならなかった」(前出・配給関係者)
はたして“ワキ”が甘かったのは、主演女優か、それとも作り手か‥‥。
その違和感こそがリアリティだからね。
タイタニックでSOSと言わせたバカと同じ感覚だなあ。
女優も「それだけは嫌」が出たら「あれもこれも嫌」になるのは明白。
ま、確かに演技派ではないからそう期待するもんでもないが。
>>ま、確かに演技派ではないからそう期待するもんでもないが
二階堂本人は演技なら誰にも負けないなどと言ってるぞ。
演じられない役があるくせに何が演技なら負けないだよw
自分で枠決めてる奴には伸び代がないよ。
今回の件で何かを演じたいんじゃなく、演じた自分をチヤホヤしてもらいたいんだって事が明らかになったじゃない。
正直NHKの歴史大河見ながら
「時代考証が~」とか「現代の価値観で作るなよ~」とか
言ってる奴らは当時の何を知ってるのかと思うわ
しょせん現代人のフィルターでしか見れない癖に
そうだよね
絡みのシーンにノイズになるだけ
歴史的に正しくても必要とは思わんな
ワキ毛とリアリティーの結び付きがよくわからんw
ふみの怒りはもっともだ。
そこはこだわらなくていいと思うんだけど
男でも
監督の性癖だったら、むしろ1番大切じゃないか。映画の個性なんてだいたい監督の
フェチズムなんだから。じゃなかったら映画理論で、論理的に似たようなものばかり作られる。
風にそよぐ脇毛がその後のヒロインの不幸を象徴するシーンが撮りたかったんだよ監督は。
なるほど~
リアリティーを出したいなら真っ白な歯も当時はいないよなあ
思いっきりワキ毛ボーボーだったけど、あまりにも堂々としてるから
むしろカッコ良かったわ
付けワキ毛なんてイヤです、伸ばしますから時間をください
って言うのが女優だろうがよ
永久脱毛してたら生えないし伸びないよ
市毛良枝は脇毛の永久脱毛を勧められたとき、
女優として脇毛が必要な役が回ってくるかもしれないと思って断ったそうだ
腋毛を生やせる女優をキャスティングすべき。たとえ無名だっとしてもな
いいわよって気楽にオッケーした
工藤ゆきを評価しておくw
リアリティー云々は抜きにしてw
そこらで空襲食らってるときにそんなことやる余裕があると一体何故思うのか
むしろ毛じらみ対策で剃ってたかもよ
脇毛を晒してたぞ
役柄を巧く表現で来てたシーンだった
満島ひかりは「駆込み女」でお歯黒、眉剃りもしててよかった
まあこの映画に腋毛を生やす必然があるのかは知らんけどw
伝説が生まれたと言ったらオーバーかもしれないけど
こういうこだわりをぶつけあって作られた映画って傑作になるよ
リアリティ追求するなら濡れ場もリアリティを追求セヨ!